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第9回分科会
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5月13日17:00より第9回介護給付費分科会が開催されました。今回から7月の骨格づくりにむけた議論が行なわれました。
厚生労働省は訪問介護報酬について3案を提示しました。A案は現行どおりの3類型。B案は分類を2類型とし、家事援助を生活支援(仮称)に名称変更し、報酬単価を引き上げる。身体介護に分類されている通院・外出介助、見守り援助を生活支援に分類し、身体介護の報酬単価を引き下げるとするもの。C案は分類を訪問介護に一本化し、報酬単価は現行の家事援助よりも高く、身体介護より低い水準とするもの。
第一ラウンドでの審議(第2回、11月5日)でも訪問介護の3類型が現場に混乱をもたらしていることや、家事援助単価が低すぎるとの意見が多数の委員から出されたが、今回の審議でも現行のままでよいとする委員はいませんでした。議論はB案(2類型)、C案(1類型)に絞られたといえます。委員からの主要な意見は、「介護サービス施設・事業所調査速報を見ても、身体介護を行なうと同時に家事も0.5%〜15%行なわれている。また、家事援助でも身体介護を行なっている。利用者へのサービスは身体・家事が一体となって行なわれており、切り分けられない」「給付上区分けが困難を極めている現状に鑑み、一本化すべき」「一本化が一番よい方法だが、訪問介護は介護技術の向上をはかっていく過程にあるといえる。2類型にする場合でも介護報酬単価の大幅な引き上げが前提だ」「一本化は理想だが現実の保険財政を考えると2類型でよい」「利用者にわかりやすい制度にすべきで、一本化がいいが、2類型でも簡素になり賛成できる」などの意見が出されました。また、「利用者の視点で考えるべきではないか。2類型で利用者やホームヘルパーなど介護現場にかかわる人々がどう評価するか実際試行してみるべきで、現場からのフィードバックが必要」とする提案もあった。B案への意見では「見守り援助を生活支援に分類することは痴呆症対策として適切ではない」「身体介護の報酬水準を下げるのには反対」などがありました。
3級訪問介護員については身体介護および家事援助の報酬を減額するとの案が示された。委員からは「当分の間存続をして欲しい」「介護の専門性向上の観点から3級は保険対象外とすべき。医療における准看護師の問題と同じになってしまう」など、意見が対立しました。
介護タクシーについては新しく報酬体系を設定する案が厚生労働省より提示されました。訪問介護員等が、通院等のため乗車・降車の介助を行なったとき一回につき報酬単価を設定するもの。委員からは「保険外とすべき」「国の事業(介護予防・生活支援事業)との統合が必要」「基本的に賛成」などの意見が出されました。
居宅介護支援については、現行どおり3類型とする(A案)、一本化する(B案)の2案が提示された。また、加算については、加算を設けない(C案)、加算を新設する(D案)の2案が提示されました。委員からは「一本でよい、常勤専従ができる単価設定にすべきだ」などおおむね一本化をめざすべきとの意見が大勢を占めましたが、「ケアマネの中立性・独自性を確保し、質の向上をはかるべき」などの意見もありました。
自治労が3月に行なった家事援助サービス実態調査では、「家事援助」を受けている利用者の姿は、?75歳以上の後期高齢者が7割弱 ?一人ぐらし55%、同居45%(同居人も要介護状態の人が多い) ?腰痛・骨粗しょう症・高血圧・心臓病・脳疾患・糖尿病・下肢障害・精神疾患等の疾病を抱えている、という実態が明らかになり、「家事援助」の利用者の多くが高い要介護度へ移行する可能性があるといえます。また、現在の分類は便宜的であり、厚生労働省の調査(介護サービス施設・事業所調査)でも明らかなように、サービス提供の実態は身体・家事のどちらもが一体に提供されています。利用者の自立支援や残存機能維持にとっては、身体介護も生活介護もどちらも専門性のある必要なサービスです。要介護度が低い利用者のニーズ(家事援助の比率が高い)に応えることによって、残存機能の維持改善と日常生活の自立を支援することは、介護保険本来の趣旨を体現しているとともに、将来の保険給付を圧縮し保険財政に貢献することとなります。したがって、家事援助と身体介護は同等の価値を認め、介護報酬においても評価する必要があります。自治労は連合とともに身体介護の水準まで生活介護の報酬単価を引き上げ、一本化をめざし取り組みます。
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