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Q.介護保険以前には利用者の診断書は各サービス共通で利用していた。今は事業所ごとに診断書を取る必要があるので費用がかさむ。統一したり、コピーで済ますことはできないのか。また、来年から限度額が一本化され、現在目一杯のサービスを利用している場合、通所系のサービスを減らす必要がある。どんな工夫があるのか。
A.診断書はほとんどの事業所にコピーで了承してもらっている。提供するサービスが限度額を越えると越えた部分は全額自己負担となるので、やむなく区分変更を申請せざるを得ない。
Q.《ヘルパー》男性利用者から、「音楽や折り紙を一斉にさせられるからデイに行くのはいや」という声を聞く。デイサービスの内容を教えてほしい。
A.生野区内にはデイサービス・デイケア事業所が16ヵ所あるが、確かに全員でする(遊戯的な)レクリエーションを嫌がる人も多い。その声を事業者に返して、対処してもらう必要がある。サービス提供事業者を育てていくのは地域であり、利用者である。
意見(デイ・看護婦):保育所のお遊戯に似た「託老所」的なレクリエーションは指摘される面もある。
Q.《訪問看護婦》苦情を返して解決を事業者に求めるということだが、本人のプライバシーの点ですべて報告できないこともあるのでは。
A.苦情の中味にもよる。提供されているサービス内容の報告をし、その改善を求め、結果を求めていくのが一般的だが、個人名を出しても良い利用者ならもっと具体的に改善を求めていく。ケアプラン作成時の契約書で、サービス向上のためには事業所に報告しても良いかどうか利用者の同意は取ってある。
Q.同意書は取っていても、ケアマネと利用者と事業所が「言った」、「言わない」の話になる恐れはないのか。
A.これまでのケアマネとサービス提供者相互の信頼関係による。利用者の声を正確にフィードバックして、それに事業者がきちんと応えてきたかどうかで判断できる。
Q.《介護関係以外の職員》特養やデイ等の施設(事業者)以外に、行政サイドのフリーな立場のケアマネが必要では。また、介護保険には福祉オンブズマン的なものが必要では。
A.第三者機関のケアマネも必要である。電話・FAX代、コピー代などのランニングコストも負担になり、今の介護報酬では採算がとれない。「地域づくり」の面でケアプラン作成をしている。良いケアプランを立てていれば、いつかは自分の事業所の評判となって帰ってくる。しかし、行政サイドのケアマネでも細かな利用者の状態がそこに報告されるかが問題。1つの事業所で複数のサービスをすべて提供できれば、区分変更の際でもすぐに対応できるが、「苦情」が表に出にくい。地域として育ちにくいという欠点もある。各地で組織されてきたオンブズマンの役割は、今後ますます大きくなっていくと思う。
Q.《ヘルパー》家事援助を行うヘルパーへの苦情は確かにあると思うが、利用者の生活スタイルは十人十色。中には一般的には考えられないことを要求されることもある。ヘルパーの立場からだが、毎日家庭に入っているヘルパーが利用者のことを一番よく見て、わかっていると自負している。われわれのレベルアップも確かに必要だが、少なくともケアマネとの連絡は密に取りながら利用者を支えているつもりである。
A.ヘルパーがいなければ利用者の在宅生活は成り立たない。主役はヘルパーである。ヘルパー側がケアマネに報告して、ケアマネが利用者の内容変更などを考えていくべき。連絡調整の点では、ケアマネとヘルパーどころか、事業所内での連絡・連携がとれておらず、担当ヘルパーがケースの情報を聞いていないというところもある。
Q.《登録ヘルパー》2ヶ所に訪問している。「ヘルパーの質」を上げなければということだが、一人の利用者にとっては私は「良いヘルパー」と言われる。もう一人の利用者にとって「悪いヘルパー」ということになっている。自分では同じようにサービスを提供しているつもり。
Q.《ヘルパー》「良いヘルパー像」は利用者にとってと自分にとってが違う。利用者は時間外までしたり、やってほしいことをそのまましてくれる人が「良いヘルパー」、しないと情がない「悪いヘルパー」となる。ケアマネが最初にヘルパーのサービス内容について、利用者にもっと徹底した説明をしてほしい。
A.最初は利用者にも誤解が多くあったが、制度・サービス内容も徐々に浸透してきたので理解してくれる利用者も増えてきた。ただ理解不足の場合、ケアマネの説明責任はある。
Q.《生野区ネットワーク推進委員》講師から「もっと地域の社会資源を活用しよう」という話が出たが、私も地域の「保健・医療・福祉ネットワーク推進員」として一つの社会資源。障害をもつ在宅高齢者に銭湯入浴を当たり前に楽しんでもらう活動など、地域と施設(職員)、公的機関が一緒になって取り組んできた。ケアマネがその人の生活を決めるのではなく、「隣近所の人とうまく関係ができるか」が問題。その人の老後の生活が豊かなものになるかどうかは地域のもつ力が大きいと思う。もっと活用してほしい。
A.生野区では熱心に取り組んでくれるネットワーク推進員さんが多くたいへん助かっている。障害を持つ高齢者・家族と地域住民でつくる「ふれあいのつどい」や旅行、各種行事だけでなく、日常的な地域活動により在宅の高齢者が支えられている。熱心な地域だけに事業者に対する思い・要望も強く、そのことで身が引き締まり、鍛えられている。
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