「精神障害者へのケアを考える」
講師 角田鉄太郎さん(クリニックサザンウィンド所長・精神保健指定医)
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10月21日(日)大阪府教育会館「たかつガーデン」において自治労大阪公共サービスユニオン主催の「ケアワーカーセミナー4 在宅精神障害者へのケアを考える」を開催し、50名の介護関係労働者が参加。セミナー終了後の交流会においても、講師を囲んで熱心な情報交換が行われた。
精神分裂病にはマイナスのイメージが先行しがち。事件によってマスコミに大きく取り上げられるたびに、正しい理解よりも差別や偏見が広がる。しかし、妄想や幻聴で興奮状態になっていて医学的管理が必要な「急性期」でも、精神安定剤の服用により治まっていく。ほとんどの方が優しく、まじめでデリケート。「自分自身の存在の危うさ」を強く感じ不安感という障害を抱えて生活をしているため、他の病気と同じように「病」に対する「治療」と「障害」に対しての「リハビリテーション」が必要である。
講師のクリニックサザンウィンド所長・精神保健指定医の角田鉄太郎さんは、精神障害者のケアを考える際、まず「仕事の内容を確認することが重要」で、介護労働者が陥りがちな「私が何とかしなければ…」では、燃え尽きてしまう。当事者ではなく中立的な立場をとり、妄想やパニックに対しても否定せず、動揺しない冷静な判断が必要。違和感はある方が自然でそのうちに慣れる。あせらず、相手の「あせり」に乗らず、「仕事上での友だち」になってほしい、とされた。
休憩後の質疑応答では、病気・障害に対する基本的な知識の質問やケアマネージャーや訪問看護婦、ヘルパー職より、具体的な対応についての悩みや現状が報告された。また、「在宅精神障害者」イコール「困難ケース」という偏見をなくしたサービス提供により、在宅の生活が改善された事例も参加者より発表された。
講師からは、依存性の高い利用者に対しては本人にサービス内容を確認してもらった上で、それぞれの提供者が情に流されず、必要以上のことはしないこと。それで、生活ができないなら、独居で暮らすというケアプランを見直す必要もある。利用者の不安がそうさせているのだが、本当はできるのに「できない人」になってしまうのは逆効果。主治医に連絡して指示を受ける。「しばらく放っておく「時間外は119へ」というのもひとつの方法、等のサービス過剰にならないためのアドバイスを受けた。
そして、今回初めて行われた交流会では、講師を囲んで情報交換を行い、和やかな雰囲気でセミナーを終えた。
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